2023年 8月 14日 上里町における砂利採取の懸念

上里町・神川町周辺は良好な陸砂利の埋設地であり、現在数社が砂利採取している。 多くの場合周囲がトタン板で囲われ中の状況が分かりにくくなっている。 道路から垣間見るとかなり深くまで掘られて道路を通行するのに危険を感じることがあった。 2015年9月には上里町長浜の大丸コンクリート南側の道路が陥没したことがあった。 道路直近まで急角度に砂利を採取し、豪雨や車両通行などの外的な要因が働いて崩落したものと思われる。 この年には広島で豪雨によるがけ崩れで大規模災害があった後なので上里町も他人ごとでないと感じた。



埼玉県の保安距離の基準抜粋

1 (公図上の)隣接地が県道又は市町村道の場合  7メートル以上
2 隣接地が水路又は宅地の場合          5メートル以上
3 隣接地が一般国道の場合           10メートル以上
4 上記以外の場合〔民地である農地等〕      2メートル以上
ただし、上里町道の場合、町長と事業者団体との協議の結果、その幅員によって保安距離が下記のとおり細分化されております。
(1)幅員5.0メートル以上              7.0メートル
(2)幅員1.8メートル以上~5.0メートル未満    5.0メートル
(3)幅員1.8メートル未満              4.5メートル
 以上は、安定した勾配(堅くしまった砂利の場合は45度)で採掘を行う場合であり、もし安定勾配より急な角度で掘り下げる場合は、その分だけ崩落の可能性が増すため、保安距離をより長く確保するよう定めております。


下記写真は一例であるが埋め戻し直前に道路境ギリギリまで採取している様子がよく分かる。

下記写真は同業他社の採取現場であるが規準に合致しているように見える。

採取現場周辺は農林水産省の農地整備事業で農業の生産性の向上・農業総生産の増大・農業生産の選択的拡大・農業構造の改善を図った場所で道路、灌漑用のパイプライン、排水路、電柱などが網の目のように設置されています。基準値以上の砂利採取により重要インフラを支える堅固な地盤が減少し、(建物の梁を取った状況)大地震が起きた場合甚大な被害が起こる可能性があります。